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zoom RSS 6795 ≪植物のたどってきた道≫

<<   作成日時 : 2018/01/14 11:04   >>

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≪植物のたどってきた道≫

NHKブックス 819
日本放送出版協会 1998年初版
西田治文 著

  
  宇宙論の本にうんざりしていた頃、たまたま、BSの放送大学で、「生物の進化と多様化の科学」という講義を見て、植物進化史に興味が湧き、手っ取り早く、知識欲を満たそうと、図書館で借りてきた本が、これです。 ところが、読み始めたら、なかなか、ページが進みません。 12月5日に借りて来て、10日間くらいは、30ページも行かないまま、うっちゃらかし。 返却期限が近づいたので、気合を入れて読み、期限日の午前中に、ようやく、読み終えました。

  宇宙論の本のように、内容が理解できないから、読み難かったわけではなく、絶滅種の名前が、耳慣れないカタカナばかりで、頭に入ってこなかったのが、抵抗になっていたのではないかと思います。 この本をスイスイ読めるのは、ある程度、植物学の知識がある人だと思いますが、内容そのものは、一般読者向けに、植物系統学を紹介する目的で書いてあるように見受けられ、矛盾を感じます。 ドカドカ出て来る初耳の植物名を、この本一冊読む間に、全て頭に入れられる一般人がいるとは、到底、思えません。

  植物系統学の本ですが、この本自体は、系統に従って書かれているわけではなく、読者が興味を抱きそうな部分、食いつきが良さそうな部分だけを、摘まんで紹介する形になっています。 そのお陰で、初耳名前の抵抗さえなければ、読み物として、面白いです。 もし、系統に従って書いて行ったら、教科書・参考書みたいな、ギスギスした本になってしまうでしょう。

  私が、放送大学の方で食いついたのは、絶滅した古代植物の内、巨大化したシダ植物なのですが、この本にも、多く出て来ます。 現在では、草本サイズの植物が、数十メートルの高さまで育ち、森林を形成していたというのが、何とも言えず、ロマンに溢れています。 現在でも、シダ植物で、ヘゴ科という、20メートルくらいに育つ種類があるそうですが、一度、現物を見てみたいもの。

  植物系統学の学者について、著者との交流がある人達の略歴が、ちょこちょこと記されていて、その部分は、人間臭くて、面白いです。 文系の人は、そこだけに、興味を覚えるのでは? それにしても、植物系統学というのは、科学の分野としては、随分と狭い世界のようですな。 相手にしているのが、ほとんど、化石で、現実社会の役に立たないから、研究費を出す大学も少なく、学者が増えないのかも知れません。

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