嵐続く。≪由利麟太郎#3≫。ありそうなケース。

  昨日から引き続き、雨風で、嵐。


  雨の隙をついて、燃やすゴミを出して来ただけで、ずっと、自室に籠っていました。 パソコンで、書き物か、昼寝。


≪探偵 由利麟太郎 #3【殺しのピンヒール】≫
  原作は、【銀色の舞踏靴】だそうですが、私は、未読。 角川旧版の、≪血蝙蝠≫に収録されているらしいのですが、≪血蝙蝠≫は、出回った数が少なくて、ヤフオクでも、アマゾンでも、安いのが出てくるのは、極めて、稀です。 それが、【銀色の舞踏靴】が、このドラマの原作になったお陰で、なんと、復刊したらしいのですが、やはり、値段は高くて、800円近くします。 それに、旧版ではないから、背表紙は変わっているものと思われ、それを買ってもなあ・・・、という感じ。

  ドラマの方ですが、相変わらず、渋い。 しかも、今回は、浅利陽介さんが出たので、かなり、メジャーな雰囲気になりました。 ただ、話の方は、割と、ありふれたものでした。 やはり、サスペンスのパターンは、やり尽くしてしまっているんですなあ。

  出演者の若い女性陣に、全然、魅力を感じないのは、そういう時代になってしまったのか、それとも、私が歳を取っただけなのか。 こんな妻と暮らしているのなら、一人暮らしの方が、ずっと、いい人生になるでしょう。 家の中に、敵がいるというのは、再悪に不幸だと思います。



  別に、実話として、聞いたわけではないのですが、もしかしたら、秘かに事例があるのではないかと思っているケース。

  父親が、引退後、別荘地に安い家を買って、一人で住み始めた。 息子は、独立していて、たまーにしか、父親の家を訪ねて行かない。 ある時、父親の家の隣に、人が住み始めた事に気づき、菓子折りを持って訪ねて行った。

「隣に住んでいる者の息子ですが、父が高齢で、何かと心配なので、時折でいいですから、様子を見てくれませんか」

  言われた方は、ムッとして、

「時折って、どのくらい頻度ですか? 週に一度? 月に一度?」
「できれば、一日一回くらい・・・」
「冗談はよして下さい。 私は、あなたの父親の面倒見る為に、ここに住んでいるんじゃないんですよ。 心配なら、自分で見に来ればいいでしょう」
「私は仕事がありますし、遠くに住んでいるから・・・」
「だったら、人を雇って、見に来てもらうしかありませんな。 あなたが私に頼もうとしているのは、そういう種類の、れっきとした仕事ですよ。 菓子を貰って、ホイホイ引き受けるような、簡単な事じゃありません」

  ムッとして、

「じゃ、いくら払えば、やって貰えますか」
「私は、いくら貰っても、やる気はありません。 一般常識で考えれば、毎日、様子を見に来てもらうのだったら、月に10万円くらいじゃないですかね」
「もう、いいですよ」
「二度と来ないで下さい」

  別荘地を、終の棲家にしている高齢男性は多いですから、大いに、ありそうだな。 この手の息子、一日一回、様子を見るくらい、大した事じゃないと思っていて、「菓子折りでもくれてやれば、充分だろう」と思っているんだわ。 虫がいいにも程がある。 様子を見るのを引き受けるという事は、手間も然る事ながら、もし、死んでいたら、責任を問われるわけで、菓子折りなんかでは、全く引き合いません。 こういう息子は、絶対に、責任を追及します。

「頼んでおいたじゃないですか。 なんで、こんなに発見が遅れるんですか? あなた、責任感、ないんですか?」

  よく言うよ。 菓子折りごときで、毎日、様子なんか、見に行けるものか。 自分が、その立場になれば、毎日、隣の様子を見に行く事が、どれだけ大変か、どれだけ、自分の時間を犠牲にしなければならないか、よーく、分かるはず。 その想像ができないというのが、非常識だというのよ。

  大体、毎日、同じ時刻に様子を見に行っていたって、無事を確認した直後に、死んでしまったら、発見は、約24時間後だわ。 救命措置なんか、間に合いっこないです。 それでも、息子は、文句を言うのでは? つまり、本音としては、つきっきりで、見ていて欲しいわけだ。 菓子折り、一つで。