御用邸。75年前の亡霊。

  いい天気。 風あり。


  午後、旧母自で、御用邸へ。 マスク着用。 中には入らず、周囲を回って来ました。 人は、ちょぼちょぼ、いましたが、広い砂浜に逃げられるので、接近感は覚えませんでした。 海風、強し。 かつて、シュンと散歩に来た辺りを歩きました。 特に、変化なし。 ああ、あの日々から、もう、十数年、経ってしまったか・・・。


  そろそろ、新型肺炎の話も、書き飽きて来ました。 今日で、一応、終わりにし、次は、何か、大きな進展があったら、また書こうと思います。


  各国の対策と比較すると、日本のそれは、積極的に感染者を見つけて治して行こうとする姿勢が見られず、どうも、「集団免疫」を当てにしているようなニオイが濃厚にします。 もしかしたら、騒ぎが始まった頃に、医学者か、役人か、とにかく、政権中枢に近い人物が、「集団免疫という手もある」と、助言したんじゃないでしょうか。 想定死者数を織り込み済みで、積極的に感染者を探さず、医療崩壊を確実に避けるという方針ですな。

  いかにも、陰謀論っぽいですが、陰謀論の弱点で、この推測には、矛盾する部分もあります。 それは、「一斉休校、及び、集会・イベント自粛の要請」という対策が打ち出された事です。 もし、集団免疫作戦で行くなら、こんな対策は不要でして、無用な混乱を引き起こすだけです。 特に、イベントの参加者は、若者が多いですから、むしろ、彼らには、どんどん感染してもらって、無症状や軽症のまま、自然治癒して、免疫を持ってもらった方が良い。 なのに、なぜ、そんな要請を出したのか?

  必ずしも、要請の影響だけとは言えませんが、経済が停頓してしまい、甚大な被害が出ており、失業や倒産が続出。 医療崩壊せずとも、目を覆うばかりの惨状になっています。 もし、集団免疫作戦を念頭に置いていたら、こんな悪影響の多い対策を打ち出そうなんて、考えるはずがないと思うのですが・・・。

  こういう時には、オッカムの剃刀が頼りになります。 黒幕的人物による陰謀など存在せず、単に、どうしていいか分からずに、方針が決まらないまま、なるに任せているという見方です。 それなら、矛盾はあって当然で、何も不思議な事はない。 検査を増やさない点だけ、誰かの頑迷な意思が感じられますが、それ以外は、グジャグジャの超テキトーなのでは?

  前例があるのですよ。 太平洋戦争後半の日本政府、というか、軍部の対応です。 負けが込んでくると、やる事なす事、もう、滅茶苦茶。 そもそも、生存権の為に始めた戦争なのに、「一億玉砕」などと言い出し、一体、生きたいんだか、死にたいんだか、分かりゃしない。 神風特攻隊は、自ら戦力を消耗しているだけ。 末期には、竹槍訓練、鍋釜梵鐘の供出と、アメリカ相手に、とても勝つ気があるとは思えない、児戯に等しい対策ばかり飛び出して、自分の国の事でなければ、笑ってしまうような無能ぶりを曝け出しました。

  今の政府のやる事を見ていると、いろいろな点が、その頃と、そっくりなんですわ。 「クルーズ船の感染時期は、隔離以前だった」というような、屁理屈が罷り通ってしまう。 検査数を抑えているのに、「検査で分かった陽性者数が少ないから、感染拡大が抑えられている」と、自分でついた嘘を、自分で信じてしまう。 明るい見通しが全くないのに、方針転換ができない。 他者に倣おうという広い度量がなく、自分のやり方に固執する。

  まるで、戦時中の軍部そのもの。 敗戦後、75年も経ってから、亡霊の復活を見る思いです。 変わらんのだなあ、民族性というものは・・・。 ちなみに、これは、与野党、変わりません。 今突然、与野党が引っ繰り返っても、その政府も、全く同じ、迷走ぶりを見せてくれると思います。 東日本大震災の対応が、好例。 そういう民族なんだわ。

  ワイド・ショーや報道番組を見ていると、結構、多くの人が、正論を言っているのですが、それらは、視聴者を頷かせる事はできても、政府を動かす事はできないと思います。 それは、戦時中の軍部を、正論で説得できたかを想像してみれば、分かる事。 とても、無理だと思うでしょう? 何をどうしていいか分からないくせに、なぜか、他人の言う正論だけは、聞かないんだわ。

  検査数を増やすとか、トリアージした患者の収容場所を用意するとか、そういった事は、何もやらないと思いますよ。 大阪府が、単独で、トリアージ政策の準備をしても、厚労省が、検査数を増やさせないから、結局、用意した収容場所は、ガラガラで終わるのでは? とにかく、検査数を増やさせない方針だけ、鉄壁の要塞の如く、貫き通しているんだわ。 それ以外は、グジャグジャ。 悪い事だけ、熱心にやるのは、なぜなのだろう?