7538 ≪敷き布団の皮布交換≫

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≪写真上左≫
  いつから使い始めたのか忘れてしまいましたが、敷き布団の皮布が、いよいよ、駄目になりました。

≪写真上右≫
  こんな感じ。 裂け目が入って、中の綿が見えています。

≪写真下左≫
  12月17日に、ショッピング・センター「沼津エスポット」で買って来た、敷き布団カバー。 税込み、766円。 これを、皮布の代わりにします。

≪写真下右≫
  12月24日に、布団を干してから、古い皮布を外し、買って来た、敷き布団カバーに入れて、ズレ留めに、何ヵ所か、糸を通して縛りました。 これは、皮布の代わりなので、その上に、もう一枚、布団カバーをかけて使い、普段、洗うのは、布団カバーだけになります。

  ズレ留めの糸は、突っ張って、皮布を破いてしまいそうだったので、一週間後に、取り除きました。 サイズが綿にピッタリなら、ズレ留め糸がなくても、ズレる事はなさそうです。

雨。午後に買い出し。【オックスフォード運河の殺人】。【華やかな野獣】。

  未明から、雨。 午前中、降り続いて、昼過ぎに、上がりました。 それ以降は、曇り。


  6の付く日は、イオン系スーパーの高齢者特売日なのですが、普段は、午前中に行くところを、雨で時間を遅らせ、午後2時45分くらいから、行って来ました。 雨が上がった後、すぐに出なかったのは、道路の水気が、少しでも乾くのを待っていたからです。 お陰で、車を汚さずに済みました。

  その代わり、夕飯時前になった上に、日曜も重なったせいで、若い客も来ていて、普段以上に気を使いましたけど。


≪主任警部モース 【オックスフォード運河の殺人】≫
  原作では、最も異色作で、最も面白い話なので、期待して見たんですが、ドラマの方は、全然、駄目という感じでした。 モースの恋愛なんて、瑣末な事は、他の回でやって欲しかったです。 このシリーズ、80・90年代の、懐かしい車が出てくる以外は、ストーリーは冗長、推理は焦点ボケで、いいところがないです。


≪シリーズ横溝正史短編集Ⅱ 金田一耕助 踊る! 【華やかな野獣】≫
  なんじゃ、こりゃ? 「原作に忠実」は、どこへ行ったのか。 金田一以外、男性の役も全て、女優さんが演じていますが、無理やり、男装させているせいで、目を背けたくなる醜さ。 一体、どういう効果を狙ったのか、さっぱり分かりません。 最も合理的に判断するなら、パロディーという事になるのでは?

  次回は、【犬神家の一族】ですが、予告を見た限り、滅茶苦茶なようなので、もう、見るのをよそうと思います。 このシリーズ、先人の遺産に、泥をなすっている観あり。

7537 ≪江戸川乱歩全集① 屋根裏の散歩者≫

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≪江戸川乱歩全集① 屋根裏の散歩者≫

江戸川乱歩全集 第一巻
講談社 1978年10月12日/初版
江戸川乱歩 著

  沼津市立図書館にあった本。 ハード・カバー全集の一冊。 箱やカバーがあったものと思いますが、外されて、ビニール・コートされています。 最初に、全集を借りに行った時、1、2,3巻がなくて、4巻から借りて、8巻まで読み、次を借りに行ったら、1、2、3が戻っていたので、1巻から借りて来ました。 二段組みで、短編ばかり、20作収録。

  私、1990年代に、古本屋で、150円で買った、≪江戸川乱歩傑作選 屋根裏の散歩者≫という、新潮文庫の本を持っていまして、そちらに収録されている9作の内、6作が、この全集第一巻に収められています。 それらは、一度、読んでいるわけですが、ほとんど、覚えていませんでした。


【二銭銅貨】 約20ページ
  1923年(大正12年)4月に、「新青年」に掲載されたもの。

  互いに知性自慢の青年二人が同居している。 その一人が、細工された二銭銅貨の中から見つけた暗号を解き、窃盗犯が隠してあった大金を手に入れるが、実は・・・、という話。

  江戸川さんの処女作。 暗号解読なので、本格物という事になります。 特別な知識がない者には解けない暗号なので、解読そのものは、作者任せですが、それでも、解読や大金を手に入れる過程は、大変、面白く、ゾクゾクします。 その点では、傑作。 しかし、ラストで、どんでん返しがあり、普通に考えると、そのどんでん返しは、蛇足としか思えません。

  江戸川さんは、オリジナルのアイデアよりも、欧米作品の翻案の方に興味があったようで、もしかしたら、この作品の本体部分も、何かの翻案なのかもしれません。 どんでん返し部分を付加する事で、自分の作品にしたんじゃないでしょうか。 発表当時の読者は、それが分かっていて、付加部分を評価したのでは? まあ、これは、ただの憶測ですけど。


【一枚の切符】 約14ページ
  1923年(大正12年)7月に、「新青年」に掲載されたもの。

  轢死体で発見された、博士夫人。 自殺のように見えたが、ある刑事の捜査によって、夫である博士の手による、殺人の疑いが濃くなる。 そこへ、「列車の貸し枕の切符」という証拠を、偶然見つけた青年が、異議を申し立て、博士の無実を証明し、夫人の自殺という結果になるが、実は・・・、という話。

  完全に、本格物。 しかし、どこかで読んだような気がするのは、実際、欧米の推理小説を、キメラ的に戴いているからだと思います。 ほとんどが地の文で書かれた、大変、理屈っぽい文章で、短編なのに、読むのが面倒臭くなって来ます。 しかし、それだけなら、まだ良い。

  問題は、ラストでして、【二銭銅貨】と同じように、どんでん返しが仕掛けられており、そこまで読んで来た内容が、全て、青年がデッチ上げた絵空事であるかのような、放り出し方をされています。 こういうのは、読後感が悪いんだわ。 例えば、語源の話をしている時に、「諸説あり」と言われると、大変、白けますが、それと同様、推理物で、真相がはっきりしないまま終わるのは、最悪でして、作者は無責任と謗られても致し方ありません。 どうも、江戸川さんは、その無責任な事をやって、逆に、してやったと、得意になっていたように見受けられます。


【恐ろしき錯誤】 約24ページ
  1923年(大正12年)11月に、「新青年」に掲載されたもの。

  火事で、逃げ遅れた妻だけが焼死してしまった。 その夫が、妻が火事場に戻った理由を想像し、嘘を言って妻を誘導した犯人を想定し、ある方法で、それを確かめ、相手を精神的に打ちのめして、勝利感に酔っていたが、ささやかなミスで、とんだ間違いをやらかしていた事に気付き・・・、という話。

  理屈っぽい。 実に、理屈っぽい。 江戸川さんが、機械的、物理的トリックを用いた作品を、子供騙しと敬遠していたのは、他の作品を読めば分かるのですが、心理的なトリックや謎を開発しようとして、なかなか、気が利いたアイデアが浮かばず、苦しんだ末に出て来たのが、こういう話だったのではないでしょうか。 実に、苦しい。 もちろん、全然、面白くありません。


【二廢人】 約14ページ
  1924年(大正13年)6月に、「新青年」に掲載されたもの。

  若い頃、夢遊病が原因で、人を殺してしまい、刑罰は免れたものの、その後、生きる意欲を失って、廃人同様の半生を送ってきた男が、湯治場で出会った戦傷廃人に、その話をしたところ、今まで考えた事もなかったような解釈を聞かされ・・・、という話。

  夢遊病は、横溝作品では、よく使われるモチーフですが、やはり、江戸川さんが、先に使っていたんですな。 これも、初期短編によく見られる、どんでん返しタイプです。 やはり、元になった作品があって、それに、どんでん返し部分を付加したのではないでしょうか。 まあ、私の推測ですけど。

  以下、ネタバレ、あり。

  この種の気が利いた短編に、あまり慣れていない人なら、「大変、面白い!」と、手を打って喜びそうですが、ショートショトなどを読みつけていると、「何となく、どこかで、似たよう話を読んだような・・・」という、微妙な気分になるはず。 湯治場で再会するというのは、偶然が過ぎると思いますし、たった20年後なのに、相手の顔が分からないというのも、少し、変です。


【双生児】 約14ページ
  1924年(大正13年)10月に、「新青年」に掲載されたもの。

  双子の兄が、家の資産を相続し、弟は、交際していた女性まで兄に取られてしまい、すっかり捻くれて、兄にたかって暮らしていた。 ある時、外国へ行くと言い残して、姿を消しておき、こっそり兄を殺して、まんまと成り代わった。 ところが、身についた悪癖が治らず、犯罪をやらかして、兄の指紋を判にしたものをそこへ残しておいた。 その指紋が、実は・・・、という話。

  梗概で、ほとんど、ネタバレさせてしまいましたな。 だけど、まだ、奥があります。 で、以下、ネタバレ、あり。

  双子かどうかというのは、あまり、重要ではなく、指紋に、山の部分と、溝の部分があり、似ているが、異なるというのが、この作品の眼目。 私も知りませんでした。 新しい知識を一つ増やしてくれた点で、面白い作品でした。


【D坂の殺人事件】 約22ページ
  1925年(大正14年)1月に、「新青年」に掲載されたもの。

  D坂にある商店街の古本屋で、店主の妻が殺される。 古本屋の周囲では、逃げた犯人を見た者が誰もいなかった。 語り手の青年は、目撃者二人が見た犯人らしき人物の着物の柄から、推理を逞しくして、被害者の幼馴染みである明智小五郎を疑うが、明智に一蹴されてしまう話。

  明智小五郎が、最初に登場する作品です。 着物姿に、もじゃもじゃ頭を掻く癖など、部分的に、金田一耕助っぽいところがありますが、もちろん、こちらの方が、遥かに先。 明智小五郎は、青年期と壮年期で、外見の印象が大きく変わりますが、性格的には、統一されています。

  以下、ネタバレ、あり。

  連子になった障子の間から、犯人らしき人物の着物が見えたが、目撃者の一人は黒だったと言い、もう一人は、白だったと言う。 それは、着物の柄が棒縞だったのを、連子の隙間から見たから、時によって違う色に見えたのだ。 棒縞の着物を着ていたのは、明智だから、明智が犯人だろう。 という推理ですが、明智によって、目撃者の記憶なんて、全く当てにならないと、次元の違う否定を食らってしまいます。 それを言い出すと、犯罪捜査の半分は、当てにならない事になってしまいますが・・・。

  で、メインの謎を、作者自ら没にしてしまって、最終的には、動機の特殊性で、事件は解決となります。 一応、真犯人の性癖について、伏線は張ってありますが、取って付けたような唐突感は否めないところ。 明智小五郎の初登場作という以外、評価ができないような内容です。


【心理試験】 約24ページ
  1925年(大正14年)2月に、「新青年」に掲載されたもの。

  老婆が貯め込んでいる大金を奪うのが目的で、綿密な計画を立て、殺人を実行した学生が、友人が逮捕された事で、うまうま、そいつに罪をなすりつけてしまおうと画策する。 予審判事が、友人と青年の二人に、心理試験をすると聞いて、対策を練って臨むが、明智小五郎が、判事に知恵を貸し・・・、という話。

  面白いです。 初期短編の中では、最も面白い作品だと思います。 本格物ですが、推理がどうのこうのではなく、犯行計画の、異様なほどの綿密さに、江戸川さんの人間観察の鋭さが現れていて、そこに、ゾクゾクするのです。 短編に、これだけの情報量を盛り込んであるのは、珍しい。

  あまりにも興味深い内容なので、「犯罪計画というのは、こんな風に練っていくものなのか」と、参考にしようとする人がいるかもしれませんが、もちろん、やめた方がいいです。 この青年、計画の練り過ぎで、逆に怪しまれて、容疑者になってしまうわけで、全然、成功していないのですから。


【黒手組】 約20ページ
  1925年(大正14年)3月に、「新青年」に掲載されたもの。

  ある家の娘が、不自然な文面の手紙を受け取った後、姿を消す。 巷を騒がせている、黒手組という犯罪集団から、娘を誘拐したという手紙が届き、父親が身代金を払ったが、娘は帰って来ない。 父親から相談を受けた甥の青年から、又依頼を請けた明智小五郎が、不自然な手紙の謎を解いて、娘を連れ戻す話。

  この、父親の甥の青年というのは、【D坂の殺人事件】で、明智を犯人だと推理したのと同一人物です。 しかし、単なる語り手であって、この作品では、何もしません。 暗号解読物でして、まず、暗号を考え、それに肉付けして、作品にしたもの。 暗号自体は、大変、面白いですが、読者に解けるようなものではなく、作者任せで、解読されて行くのを楽しむだけです。


【赤い部屋】 約18ページ
  1925年(大正14年)4月に、「新青年」に掲載されたもの。

  赤い装飾で埋め尽くされた部屋に集まった、猟奇趣味の面々を前に、会員になったばかりの男が、今までに、99人の命を奪ってきた、罪に問われない殺人方法を、披露する話。

  一つ一つの殺人方法は、いかにも、やればやれそうなものです。 とはいえ、列車の脱線だけは、過失致死ですから、それなりの罪になると思います。 最後に、オチがついていますが、そのせいで、大変、白けます。 それがなければ、まずまず、面白いです。 


【算盤が恋を語る話】 約10ページ
  1925年(大正14年)4月に、「写真報知」に掲載されたもの。

  会社で、部下の女性に恋した男が、算盤の珠の位置で言葉を表す暗号を作り、毎朝、その女性の机に、恋文代わりに算盤を置いていたが、女性に伝わっているのかどうか、自信がもてないでいた。 ある時、ある場所へよびだす文を打っておいたところ、行くという返事が打たれていたので、喜び勇んで待っていたものの・・・、という話。

  暗号物ですが、その会社の中だけで通用する習慣に依拠したものでして、読者に解読はできませんし、そもそも、解読する前に、作者が、暗号の仕組みをバラしてしまいます。 ラストのオチが、読ませ所でして、これは、完全に、ショートショートの作法で書かれています。 大変、良く出来た、ショートショートでして、もし、未発表作なら、どんな賞に応募しても、トップ入選は確実だったでしょう。


【日記帳】 約8ページ
  1925年(大正14年)4月に、「写真報知」に掲載されたもの。

  兄が、20才で病死してしまった弟の日記を読んで、弟が、思いを寄せていたらしい遠縁の女性と、葉書のやり取りをしていた事を知る。 女性から来た葉書が見つかったが、これといって、艶っぽい事は書かれていなかった。 一見、意図不明な葉書のやり取りに、却って、不自然さを感じた兄が、弟が葉書を出した日付が、暗号になっている事をつきとめる話。

  以下、ネタバレ、あり。

  暗号解読物。 江戸川さんは、暗号の研究に凝っていた時期があるらしく、その成果を、短編に盛り込んでいたんですな。 しかし、日付が一文字ずつに相当し、3ヵ月かかって、言葉一つ伝えるというのは、あまりにも、迂遠。 相手の女性が葉書に込めた、別のメッセージに気づかないのも、何とも救われない有様。 最後に、もうひとオチつけてありますが、それは、残酷過ぎて、蛇足っぽいです。


【幽霊】 約14ページ
  1925年(大正14年)5月に、「新青年」に掲載されたもの。

  互いに敵視し合っていた男二人の、一方が死ぬ。 もう一方の元に、「これからは、幽霊になって苦しめてやる」という手紙が届き、それから、死んだ男の幽霊をあちこちで見るようになって、ノイローゼになってしまう。 静養先にまで、幽霊が現れ・・・、という話。

  明智小五郎が出て来て、解決します。 明智が出てくるくらいですから、幽霊と言っても、幽霊ではないです。 これ以上書くとネタバレになりますが、ネタバレを断ってまで、あれこれ書くほど、ボリュームのある話ではないので、やめておきます。 明智を出すほどの話ではないという点だけが問題で、それを除けば、結構、面白いです。


【盗難】 約14ページ
  1925年(大正14年)5月に、「写真報知」に掲載されたもの。

  ある新興宗教の支部で、増改築費用の寄付を募っている最中に、金庫の金をいただくという予告状が届く。 予告時刻に、警察官に立ち会ってもらったところ、その警官が犯人で、まんまと、持って行かれてしまう。 次にやって来た警官も犯人一味で、手配など行なわれおらず、更に、支部の主任まで、怪しくなり・・・、という話。

  どんでん返しが、何度も繰り返されて、結局、真実は藪の中という、読後感が非常に悪いパターンの作品。 「犯罪が行なわれる場合、いろんな可能性が考えられる」と言いたいわけですが、どれが真実か、作者が決めてくれなければ、語源の「諸説あり」と同じで、ちっとも面白くありません。


【白昼夢】 約6ページ
  1925年(大正14年)7月に、「新青年」に掲載されたもの。

  妻の浮気を止め、自分だけの者にする為に、妻を殺して、死蝋にしたと、公衆の面前で告白している男がいるが、みんな、冗談だと思って取り合わない。 一人称の語り手だけが、その男の店の中に、死蝋化した女の遺体を見つけ、戦慄する話。

  ページ数を見ても分かるように、ストーリーとしては、梗概に書いた事が、全てです。 ファンタジックな雰囲気。


【指環】 約6ページ
  1925年(大正14年)7月に、「新青年」に掲載されたもの。

  列車の中で、指輪が盗まれる。 スリが捕まるが、身体検査をしても指輪は出てこない。 その後になって、身体検査の前に、スリが窓の外に蜜柑を捨てていたのを目撃した人物が話しかけて来るが・・・、という話。

  ページ数を見ても分かるように、そんなに、ボリュームはありません。 どんでん返しが繰り返されていて、話としては、二流品です。 どんでん返しというのは、やろうと思えば、いくらでもできるのであって、やればやるほど、読者は、そこまで読んで来た労力を惜しいと感じてしまいます。


【夢遊病者の死】 約12ページ
  1925年(大正14年)7月に、「苦楽」に掲載されたもの。 元のタイトルは【夢遊病者彦太郎の死】。

  夢遊病が原因で、奉公先をやめさせられた男が、実家に戻って来たが、病気の事を言いそびれて、父親と喧嘩が続く日々を送っていた。 ある朝、庭で、父親の撲殺死体が発見され、自分が夢遊病中にやったに違いないと思って、逃走するが・・・、という話。

  書きようによっては、意外な結末をつけて、ショートショートにもできそうな話ですが、一般小説的な、キレの悪いラストになっています。 現場に、花が落ちていたという、推理小説的な謎が一つ入っているものの、伏線が張っていないせいで、取って付けたような謎解きになっています。


【屋根裏の散歩者】 約28ページ
  1925年(大正14年)8月に、「新青年」に掲載されたもの。

  何をやる事にも飽きてしまった有閑人種の青年が、新築のアパートに引っ越して来る。 間もなく、押入れから天井裏に上がれる事を発見し、天井裏から、他の入居者の生活を覗き見して、無聊を紛らわせてた。 ある入居者に、大口を開けて眠る癖がある事を知り、天井板の節穴から、毒液を垂らしたやったらどうだろうと目論む話。

  映像化されている、有名な作品。 しかし、どんなに新しくて頑丈な建物でも、木造ですから、天井裏を人が移動していれば、気づかない住人はいないんじゃないでしょうか。 ネズミのような小動物と、人間では、重量が全く違うので、ミシミシ音がするはずで、「誰かいる」と、すぐ、バレます。 リアリティーがないアイデアでして、なぜ、こんな不完全な話を映像化したがるのか、不思議です。

  リアリティー欠如が甚だしいだけでなく、明智小五郎が、陳腐な罠で、容易に犯人を炙り出してしまうのも、肩透かしです。 わざわざ、明智を出すほどの話ではないという気もします。 最後に、犯人が、なぜ、犯行後、煙草を吸わなくなったかについて、心理的な分析を行なっていますが、何だか、心理物を装う為に、取って付けたかのようです。


【百面相役者】 約12ページ
  1925年(大正14年)7月に、「写真報知」に掲載されたもの。

  百面相芸人の舞台を見に行った後、先輩から、墓を暴かれ、生首を盗まれた人物の写真を見せられたところ、百面相の中の一つの顔にそっくりだった。 生首から、顔を剥がして、面を作ったのではないかと疑うが・・・、という話。

  【二銭銅貨】と同じタイプの、どんでん返しで終わります。 トリックや謎、暗号などは、使われておらず、読者を、ちょっと気味悪がらせるだけの話。 露悪的というほどではないですが、特に面白くもありません。


【一人二役】 約8ページ
  1925年(大正14年)9月に、「新小説」に掲載されたもの。

  浮気性の夫が、妻の弱みを作る為に、他の男に変装して、夜遅く家に帰り、寝床に入るという事を繰り返す。 やがて、妻が、その男に思いを寄せるようになると、今度は、逆に、嫉妬心が芽生え・・・、という話。

  無理がありますねえ。 寝惚けている妻に、付け髭に触らせて、別人ではないかと思わせるというのですが、最初の一回で、バレて、騒ぎになると思うのですがねえ。 


【火縄銃】 約9ページ
  1915年(大正4年)、早稲田大学在学中に執筆されたもの。

  地方の山麓にあるホテル。 狩猟に来ていた義理の兄弟の内、兄の方が、部屋の中で、火縄銃で撃たれて、死ぬ。 弟の銃だった上に、足跡も疑わしかったので、弟が嫌疑を受ける。 兄に招かれて、訪ねて来ていた友人二人の内、探偵好きの方が、火縄銃の近くに置かれていた丸いガラス瓶に着目し、謎を解く話。

  習作として書いたものを、有名になってから、発表したとの事。 習作というには、レベルが高くて、この一冊に収められている20作の中でも、トップ5に入る面白さです。 謎は、すぐに分かってしまいますが、作品全体の密度が濃いので、謎の単純さが、あまり目立たないのです。

図書館。ハイソックス届く。

  朝は晴れ、すぐに曇り、昼頃から、また晴れて来ました。


  午後、旧母自で、図書館へ。 ≪江戸川乱歩全集⑬ 三角館の恐怖≫を返し、≪同⑭ 化人幻戯≫を借りて来ました。 その後、銀行を回って帰りました。


  1月15日に、アマゾンで注文した、夏用ハイソックスが、届きました。 10日目に着いた事になり、普通、2週間かかる中国からの発送品としては、かなり速いです。  それはともかく、先に注文した靴下止めは、まだ来ません。 そちらの方が、先に用があるのですが。

7536 ≪障子の張り替え②≫

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≪写真1≫
  新しい紙を貼る作業は、床の間でやりました。 ちょうどよい大きさのテーブルがあるからです。 テーブルの上に新聞紙を敷き、養生してから、障子を載せました。 手順としては、

・ 紙の一辺を仮留めテープで、何ヵ所か貼り、大体、合わせてから、一度巻取る。
・ 糊を塗る。 桟の継ぎ目部分は、指で塗り広げる。
・ 紙を貼り、両端を押さえておく。
・ 30分くらい乾かし、金属製の定規を当てて、カッターで紙を切る。
・ 一日置いて、紙が弛むようなら、霧吹きでざっと濡らす。

  と言ったところ。

≪写真2≫
  乾かす時間が必要で、どんどん進めるという事ができないので、隣の旧居間にも新聞紙を敷き、そちらでも、並行して、貼りました。 写っている金属製の定規は、父の遺品。 もしかしたら、障子張り用に買ったんじゃないでしょうか。 結構、高いと思いますが、これがあるとないとでは、大違いです。

≪写真3左≫
  張り替え後。 これは、母の部屋です。 母の部屋は、障子と、後付けしたカーテンが、共存しています。 障子は、なくてもいいのですが、外しても、しまっておく場所がありません。

≪写真3右≫
  こちらは、居間の東側。 ここは、床からではないので、少し小さいです。

≪写真4≫
  床の間。 旧居間も、似たようなものです。 母の部屋、床の間、旧居間は、雪見障子になっていて、上下に分割されています。 この他に、床の間の西側に、高さ、50センチくらいの小さな障子があり、それも、張り替えました。

  手間と時間はかかりましたが、5・6年ぶりに、全て張り替えられて、清々しました。

市・県民税申告。≪ラブリー・スター・ラブリー≫。≪あした輝く私へ≫。

  雨は、朝には上がりました。 その後、曇り。 午後には、晴れました。


  外掃除の後、市役所へ。 市・県民税申告書を出して来ました。 書き込むのは、住所、氏名、生年月日、電話番号、認印、マイ・ナンバー。 金額項目の2箇所に、0と、380000を入れます。 裏面に行き、「収入がなかった人の記載欄」の選択肢の中から、「預金で生活」に、チェック。 確定申告に比べると、恐ろしく、簡単。 これをやっておけば、市・県民税は0になり、国民健康保険料も、2万円くらいで済むのです。

  ちなみに、年金生活者は、年金収入が400万を超えず、他に収入がなく、医療費などの控除を求めないのなら、税務署への確定申告は不要で、この市役所への市・県民税申告書の提出も不要です。 みんな、年金を何歳から貰い始めるかで、悩むわけですが、手続きの簡単さから言えば、早く貰い始めてしまった方が、何もしないで済むようになるから、楽と言えば楽ですな。


  午後、昼寝してから、香貫山へ。 晴れて来て、一日、得をしました。 明日も晴れるそうで、一週間、雨続きという予報は、早くも崩れつつあります。 明後日以降は、まだ、どうなるか分かりませんが。


≪ラブリー・スター・ラブリー≫
  BSフジの韓ドラ。 水曜日で終わりました。 最初の方は、コミカル場面が面白かったんですが、後ろに行くにしたがって、真面目な話になって行き、更に、辻褄合わせが理屈っぽくなって、白けてしまいました。 映像のクオリティーや、演出、演技などは、一流なのに、ストーリーが足を引っ張った観あり。

  原題は、≪ラブリー・ホラブリー≫で、「ホラブリー」というのは、「ホラー」と「ラブリー」をかけた、ダジャレ造語。 邦題はつけず、原題のままでも良かったと思いますが、翻訳家は、つまらない所を変えたがるもののようです。


≪あした輝く私へ≫
  BS日テレの韓ドラ、こちらは、全44回で、まだ、半分まで行きません。 幼い頃に行方不明になった娘(ヒロイン)が、ようやく見つかったところ。 ただし、行方不明にさせた悪玉の正体は、まだ、露見していません。 最も大きな問題が、半ばで解決してしまっては、ドラマにならないので、また、悪玉が暗躍し、「実は、別人だった」という事にしてしまうのかもしれませんな。

  とにかく、遠大な期間に渡る悪事なので、バレたら、30年以上、騙されていた人達が、どういう反応をするか、想像するだに、恐ろしいものがあります。

  メインのストーリーとは別筋なのですが、ヒロインの腹違いの妹(イユ)を演じている若い女優さんが、実にうまいです。 恐らく、女優さんの実際の経験を元にした演技力なんでしょうねえ。 いくら、演出しても、こうは初々しく、できますまい。

  ヒロインの育ての親の息子、つまり、義理の弟(ジュチョル)と恋に落ちるという役ですが、「この人、本当に、恋してるんじゃないの?」と思うくらい、真に迫っています。 サブ・ストーリーにするのでは、勿体ないくらい。 こういうのを、本当の恋と言うんですよね。 ドロドロした打算や、恋敵への刺々しい攻撃なんて、恋愛の暗黒面に過ぎません。

7535 ≪障子の張り替え①≫

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  12月21日から、23日にかけて、障子の張り替えをしました。 破れがひどかった母の部屋のを一枚やったら、他もやる気になり、結局、全て、張り替える事になりました。

≪写真上左≫
  近所のホーム・センターで買って来た、障子紙、「紙漉屋 2倍強く1.3倍明るい障子紙 雲竜柄」。 母の財布から出たので、正確な値段が分かりませんが、「94cm×7.2m 障子4枚分」で、800円くらい。 これを、2本買いました。

≪写真上右≫
  ホーム・センターで買って来た、「ハケノン 障子のり」。 130円くらいだったと思います。 障子4枚分と書いてありますが、うちの障子、約8枚分が、これだけで、間に合いました。

  刷毛で塗ると、糊が多くなり過ぎて、桟に垂れたりするものですが、これを使えば、必要最小限の糊を塗る事ができるという、優れ物。 糊がなくなっても、小麦粉糊を詰めれば、容器は、また使えるかもしれません。

≪写真中≫
  古い障子が破れた所に、母が貼った、当て紙。 この形は、2015年の7月までうちにいた、柴犬シュンのシルエットなのだそうです。 障子が古くなり、破れが出始めたのが、ちょうど、シュンが死んだ直後くらいだったのです。 全部で、5箇所くらい、こんなのが貼ってありました。

≪写真下≫
  母の部屋の障子は、ベランダに出して、紙を剥がしました。 霧吹きスプレーで、桟の部分だけ、水をかけ、2分くらい待ってから、剥がしました。 残った紙は、惜し気のないタオルを濡らして、こすりとりました。 この作業、一階の障子は、庭でやりました。